留学記事(月間):11月 2015

トロント留学体験記~留学中だけど、カレー食べたい!!~

留学中、一番の悩みといっても過言ではない、食の悩み。
食の違いは思った以上にストレスを与えます。

例えば、留学始めのホームステイでの生活。
私のホームステイ先は生粋のカナディアンでした。
ネイティブではないホームステイ先のお友達からは、「いいなぁ~」なんて声も聞きますが、当時の私は逆にフィリピン系や韓国系のホストファミリーが羨ましくてしょうがなかったです。

朝、コーヒーメーカーにコーヒーが入っていて、朝ごはんはシリアル。
フルーツはテーブルの上にいつでもあったので、リンゴやバナナなどとシリアルを食べて学校へ。

お昼。
ホストマザーは私にいつもサンドウィッチを作ってくれるのですが、殆どがピーナッツバターやジャムを塗った食パン。
そしてチョコ系のスナック。(スニッカーズみたいなもの)
そしてバナナとオレンジジュース。

そして夜。
1週間のうちの半分くらいはポークステーキにグレイビーソース、そしてマッシュポテト。
ピザも多かったですね。

朝やお昼は特に質素に感じましたが、ホスト先の息子さんも同じものを食べていたので、何も文句は言えず…。
ご飯ものや魚がお弁当箱に入っているアジア系のホストファミリーの食事を食べているお友達を見ながら、いっつも羨ましい眼差しで見ていた私。
心優しい友人はたまにおすそ分けをしてくれましたが、私が経験したこのメニューが欧米のスタンダードなんですよね。
週末はいつもより豪華になることが多かったですが、人生で一番たくさんのマッシュポテトを食べた時期だったと思います。笑

お引っ越し後。
やっと自分の好きなものが食べれる!!
と思ったんですが、実際にシェアハウスに引っ越しをして気がつきました。

食材の入手が難しい!!

韓国街や中華街に行けば日本の調味料や日本料理で使うお野菜などが買えますが、調味料はとっても高い…。
いかに韓国や中国の調味料を使いこなせるかもとても重要なことに気がついた私。

気がつけば中華料理や韓国料理、イタリアンなど色々な料理が作れるまでに上達!!
英語力よりも上達したんじゃないかって位。笑

各国の本場の料理が食べれることがとても楽しいトロント生活。
私の舌もだんだんインターナショナルになってきたと思います。笑
そして思ったこと…

インドカレー食べたい!!

普通に外食すれば良いのですが、外食はやっぱり高い。
となると作っちゃえ!!という発想になっていた当時の私は、ルームメイトと一緒にリトルインディアへ♪

リトルインディアは、Gerrard StreetのCoxwell AvenueからGreenwood Avenueにある小さな街です。
Greenwood、またはCoxwellからバスを使って南に行けばすぐ有ります。

★初めてのリトルインディアでのお使い★

もちろんインド料理なんか作ったことがない私は何を買えば良いのかも全く分からず。
ここである作戦を!!

地域密着型の小さなお店を狙って、まず店員さんと仲良くなる。
そしてその店員さんから、どのスパイスを買えば良いかアドバイスを貰う!!

完璧!!

リトルインディアに到着して、街をプラプラ…。
大きなスーパーもあるんですが、私が目指したのは小さな八百屋規模のお店。
狙い通りのお店を発見し、突入!!
これ嘘のような本当の話なんですが、お店に入るだけでスパイスの影響で目がシパシパするんですね。笑
臭いも強烈です。

さて、早速暇そうにしていた店員さんへ話しかける!!
インドカレー作るのはじめてなんだけれど、どのスパイス買ったら良いかな?
と聞く私。
任せておけ!と言わんばかりの店員さん。
こっちだよ、と案内されて、「君にはこれがピッタシだ」と渡されたもの。

レトルトカレー!!

…。
いやいや、私が求めているのは…。
たぶん彼的に、美味しいインド料理を食べるための適切なアドバイスだったのでしょう。笑

それでも折れない私。
そのレトルト商品の裏にある成分表に注目。
そこの成分表に書いてあるスパイス+面白そうなスパイス2つを全部購入しました。

リトルインディア

家に帰って早速実践♪
美味しいと呼べるものを作れるまでかなりの回数を費やしましたが、海外生活中にまさかのインド料理を作れる様になった私。
これもまた留学中の良き思い出です★

トロント留学体験記~サイクリングは気持ち良い~

トロントは5月に入ると気温も上がり始め、6月7月、そして8月は最高の時期を迎えます。
4月頃はまだマイナスの気温の時もありますが、プラスの気温に転じて落ち着きを見せはじめてきます。
ちなみに3月から4月にかけては非常にトロントニアンらしいというか、私にとっては一つの衝撃でもあったんですが…。

最高気温がプラス域に入ると半袖のカナディアンが出没します!!笑

私はまだジャケットを着ているというのに、電車やバスの中で半袖の人を。
いくらなんでも気が早すぎるでしょ。笑

私が好きなトロントニアンの気質でもあるんですが、彼らは興味の持った事や、お祭り騒ぎでの本気度は素晴らしいものがあります。
以前に紹介したゾンビウォークもその例ですね!
彼らはゾンビになることに命かけたかのような本気ぶり!だからこそイベントが盛り上がって、とても楽しい楽しい時間になると思います!

トロントが最高の時期を迎える6月。
あることに私は挑戦しました!!

★トロントでサイクリング★

決して安くはないトロントの公共交通機関。
乗り放題と考えれば良いですが、ダウンタウン近郊に住んでいる人なんかは一律料金の定期代がもったいない!って思う人も少なくないと思います。
なのでけっこう自転車を買う方も多いんですよね。

私は友人に誘われ、初めてのツーリングのために、ほぼ無料で自転車を譲り受けました!
長い方で1年の留学生活。
けっこう中古の自転車がネットの掲示板で出てたりするんですよね。
もちろんカナディアンタイアーで安い自転車を買っても良いですが、大体15,000円程出せばまぁまぁの自転車は買えます。
当時は定期代が13,000円程していましたので、1ヶ月分の定期代と考えれば安いもの。

そしてこれが日本とは大きな違いなんですが…

トロントの公共交通機関は自転車持ち込める!!

という事実。
私は始めはとってもビックリしました。
自転車持ってる人が普通に地下鉄乗ってくるんですもん。笑

バスは前に自転車をかける所があります。
下の写真の9425と書かれた番号の下に、前に倒して自転車を乗せるものがついています。
急な雨でバスを使いたくなった時、疲れた時(笑)なんかに運転手さんに自転車をかけたい旨をいえば少し待ってくれますので、その時に自転車をかけます。

バス

さて、話が少しそれましたが、初めてのサイクリング。
先ほどもお伝えしました。
トロント人は何ことにも本気。
私と一緒にツーリングに行ったカナディアンは…

サイクリング1

本気さしか伝わってこない彼。笑
彼の愛車も本気。
この自転車、とても軽いカーボンのフレームだそうで、指一本で持ち上がります。

サイクリング2

のんびりのんびり、オンタリオ湖沿いを西へ自転車を走らせ…

サイクリング3

少し疲れたのでセブンイレブンで休憩。
ここでおにぎりではなくて、ホットドッグを食べるあたりがカナダ。

ホットドッグ

目的地であるポートクレジットに到着!!

ポートクレジット1

ポートクレジット2

テンションも上がっていたので、少し遠いなぁなんて思いながら実際に距離をGoogle Mapで測ってみたら、その距離なんと33km!!
デビュー戦が33kmって…。
ちなみに片道33kmなんで、帰りも入れたら66kmです。

帰りはただただ無言。笑
お尻の痛みに耐えながらのトロント帰還。

始めは20km程度にしておくんだったと帰ってから猛烈に後悔しましたが、初めての経験もさせてもらえましたし、何より最高の思い出に残る日になったことにとっても感謝♪

トロント留学体験記~お別れはいつでも寂しいもの~

ワーキングホリデーとして1年間の留学。
長期留学になればなるほど辛い事が…。それは…

お別れの時。

1年間の留学は長い方になります。
ですので、その1年間の間にたくさんの出会いがあり、そしてたくさんの別れがあります。

せっかくめっちゃ仲良くなったのにもうお別れ…。
なんてことも多々。

その一瞬はとっても寂しいし、この時間がもっと続けば良いのになんて思うけれど、留学での出会いの醍醐味は、世界各地にお友達ができる事だと私は思います。
例え日本人だったとしても、日本全国にお友達ができるなんて素敵だと思うんですよね。
実際に私も北は北海道、南は沖縄までたくさんの方との出会いがありました。
FACEBOOKで彼らと繋がっているので、遊びに行く都市毎に誰かがいる、こんな素敵な状態になっています。

もちろん世界を見ても、私の場合はカナダが中心になりますが、たくさんの都市に友人が住んでる。
それだけでそこの都市に行く価値がありますし、きっかけにもなります。

私の知り合いの方で、こんな素敵な方がいました。
彼女は語学学校でとにかくたくさんお友達ができた方。
中南米を始め、ヨーロッパの方にたくさんのお友達ができた彼女は、帰国後にとっても素敵な事を思いつきました。

留学中にできたお友達の国、都市を周遊して帰ろう!!

メキシコ、ブラジル、ペルー、ベネズエラ、スイス、スペイン、フランス、ドイツなどなど…

中南米間の移動は飛行機を使いますが、ヨーロッパに入ってしまえば移動は安いですし、お友達の家に宿泊した様で実際にかかった費用はお小遣いと移動費だけ!!

しかも治安が悪いので心配な中南米の旅行も、最高の味方がついてるから安心♪
なんて素敵。

こんな羨ましいことができるのって、どれだけ留学中にお友達ができたか、そしてお友達ができる位明るく楽しく学校生活を楽しみ、魅力的な存在になれたかだと思います。
私は彼女のように世界各国とまではいきませんでしたが、カナダや日本各地にはたくさんのお友達がいます。
留学中はとても濃い時間を過ごしたおかげで、ひとつひとつの別れはとても寂しいものでした。

お別れパーティは後半になると毎週のように開催されることも。
パブでパーティを行う事が主流のトロント。
そしてトロント留学生の御用達パブ、マディソンパブで今日もお別れパーティが。

マディソンパブ1

このパブ、とても内装が素敵で、多くの立地も良い事から多くの留学生が使っています。

日本と海外のパーティの違いって、日本のように乾杯がないのが一番の違いだと思います。
時間は決まってはいますが、みんな来たい時に来て、飲みたい時にドリンクを頼んでというスタイルでとても自由。
みんな集まってから一緒にかんぱーい!なんて事はあまりありません。
割り勘ということもあまりなく、飲みたい人はカウンターに行ってその都度自分のドリンクを注文するスタイルが主流でしたね。
私の友人はトロント大学に通学している大学生がとても多かったのですが、彼らは日本の大学生と違って基本とてもお金がありません。
勉強が忙しくてアルバイトをしている暇があまりない事が理由だと思います。
なので暗黙の了解で上記のようなものがあったんだと思います。

そしてお別れパーティでの定番。
テキーラショット!!

自分の分と相手の分のショットを2杯買ってきて、餞別として乾杯。

マディソンパブ2

ちなみに私は右。
これね、けっこう地獄を見るときがあるんですよ。笑
私は基本お酒が飲めないと皆が知っていたので、そこまででしたが、私が知っている殆どのお別れパーティでは、2杯のショットを持った人がずらーっと行列を作ることも…。
主役は次から次へと来るショットの嵐にひたすら答える。
そりゃ潰れますよ。笑

私以外の方からももちろん餞別のショットが。

マディソンパブ3

ちなみにこんだけ余裕だった私。

マディソンパブ4

お酒が本当に弱いのにもかかわらず、無茶してショットしたもんだから、帰りはタクシーで家まで帰りました。笑

こうやってお別れパーティを重ねていくと、いつか来る自分のフェアウェルの事を考えちゃうんですよね。
あと数か月後には自分の番…。
そう思うと1日1日を大切にしていこう、なんて思う留学生活後半でした。