留学記事(カテゴリー):イギリス現地情報

日本に、勤労感謝の日や子どもの日や元旦などの祝日があるように、海外にも祝日の文化があります。日本でも馴染みのあるようなクリスマスや元旦といった有名なホリデーから、あまり聞き慣れないようなホリデーまで多種多様です。

元々あまり多くないイギリスの祝日。中には、祝日が少ないことから設定された祝日もあり。笑

今回は、ロンドンには限らず、イギリスの年間の祝日をピックアップして、どういった日なのかを月ごとに見ていきましょう。全て2016年ベースの情報になりますが、毎年その辺りの日程に設定されることが多いので、ぜひご参考ください♪

★1月★

1月1日:New Year’s Day(ニューイヤーズデー)

日本と同じように、一般的に元旦はどの国も祝日になります。

お店も殆ど閉まっているので、家族でゆっくり年越しから年明けまで過ごすようです。

ロンドンでは、ニューイヤーズパレードが行われるので、留学中にロンドンで年越しをされる方はご友人を誘って一緒に観に行くのも良いですね♪

★3月★

3月25日:Good Friday(グッドフライデー)

イエス・キリストが処刑された日です。この日から日本で言うゴールデンウィークのような連休となり、ここから土日を挟んだ4日間、俗に言うイースターホリデーという期間になります。

3月28日:Easter Monday(イースターマンデー)

上記のGood Fridayとセットです。

イースターは、別名「復活祭」と呼ばれ、イエス・キリストが処刑された3日後に復活したことから設定されている祝日です。キリスト教を信仰している方にとっては、年間を通しても非常に重要な祝日の1日となります。

たまごの殻に色を塗ったり絵を描いたりと言ったデザインを施して飾るのがイースターの伝統的習慣のようになっています。

また、たまごの形をしたチョコレートも人気もこの時期になったらよく売られています♪(日本でもエッグチョコが売られていますが、このイースターが関係しているのかな?)

★5月★

5月2日:Early May bank holiday(アーリー・メイ・バンクホリデー)

3回連続で続く祝日。Bank holidayとは、なんぞやと思われる方も多いと思います。

これは、1871年に制定された法に基づいている祝日です。元々の由来はJohn Lubbockというイギリスの銀行家が「働き過ぎているから、もっと休みを増やそう!」という声を上げて出来たお休みになります。5月や8月は、ロンドンは気候も良く過ごしやすい美しい時期。そんな時に、少しでも羽根を休めてゆっくりしようと出来たお休みです。

5月30日:Spring bank holiday(スプリング・バンクホリデー)

5月2日と同様です。同じ月に2回もある…!

★8月★

8月29日:Summer bank holiday(サマー・バンクホリデー)

5月2日と同様です。

ちゃんと連休になるように設定されているのですね♪

★12月★

12月26日:Boxing Day(ボクシングデー)

クリスマスの翌日に設定されている祝日です。スポーツのボクシングと同じスペルになりますが、全く別物です。いくつか諸説があるのですが、有力なのは下記の2つ。

1.教会で貧しい人たちのために寄付箱を設置して寄付を募り、クリスマス翌日にその寄付箱を開いて貧しい人たちに配ったから。

2.郵便配達をしている人や大きなお家で使用人をしている人はクリスマス当日も働かないといけなかった方のために日頃のお礼を込めてプレゼントの箱を送ったから。

どちらも“箱(BOX)”にまつわることから、Boxing Dayの由来になっています。

また、冬のバーゲンの始まりとしても、この日が皮切りとなるようです♪

12月27日:Christmas Day(substitute day) (クリスマス祝日代休)

2016年は25日のクリスマスの日が日曜日で、もともとお休みの日のため、日本と同じように振替休日で27日もお休みになります。クリスマスイブの日と合わせてみると、4連休ですね。

クリスマスは日本でも馴染みがありますが、元々はEasterと並ぶキリスト教を信仰する方にとっては、とても重要な日になります。イエス・キリストが生まれた日で、降誕祭と呼ばれています。教会でお祈りやクリスマスイベントが催されたり、街中はイルミネーションやクリスマスツリーで彩られたり、家庭ではクリスマスディナーやサンタクロースからのプレゼントが準備されたりと、12月に入ると一気にこのクリスマスのための準備が進みます♪

国によっても少しずつ異なる、祝日。

今回は、イギリスでの共通の祝日をお伝えしましたが、都市によってまた別にイベントごとがあったり、祝祭日があったりと、現地ならではのものが沢山あるので、色々なイベントに参加して地域の祝日を是非堪能してください♪

映画「ナイトミュージアム3」の舞台にもなり一躍有名となった、ロンドンの大英博物館。

歴史が好きな人は勿論、あまり興味が無い方でも魅了されることきっと間違いなしの、世界最大の博物館です。

250年以上もの歴史を持つこの大英博物館について、少し探ってみましょう♪

【大英博物館(The British Museum)とは…?】

1759年開館の世界最大の博物館の1つです。

過去に使われていた道具や硬貨、絵画などの美術品、謎が深い遺物や工芸品等と、収蔵されている作品は世界各地から集められており、作品の種類も多岐に渡ります。

そして、驚くのは収蔵されている作品数の多さ。なんと約800万点。そのうち、常設展示されている作品数は約15万点と言われています。800万点も15万点も、中々イメージが湧かない数字ですよね。あまりにも多く、1日では全てをじっくり見学することは、難しいです。そして、このブログで全てを紹介することもほぼ不可能です。笑

この大英博物館ですが、足を運ぶ人の半数以上は外国からの観光目的の方々のため、英語以外での公式パンフレットも購入できますし、英語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・アラビア語・ロシア語・日本語・中国語の10ヶ国分のオーディオガイドの準備もあります。このオーディオガイドでは、大英博物館の選りすぐりの展示物に関する260人の専門家による解説に、セルフガイド式ツアー、見た展示物一覧をメールでお知らせしてくれるデジタル記念もあります♪

公式ホームページでも、上記と同じ言語で翻訳して情報を確認できます。(※2015年12月現在)

また、地元の学生さんが専攻分野や興味のあるエリアで自己学習にも利用していて、現地の方にも非常に人気のあるスポットになります♪

ロゼッタストーン

日本人にとっても、教科書で見たことがあるような物も多くあり、親近感も湧くと思います。

【エリアのご紹介】

大英博物館では、アフリカやヨーロッパなどの地域ごとやテーマごとに過去の歴史を感じることができます。

★地域ごと★

Africa
Americans
Ancient Egypt
Ancient Greece and Rome
Asia
Europe
Middle East

★テーマごと★

Enlightenment
Collecting the world
The Waddesdon Bequest
Living and Dying
Money

大英博物館の彫刻"

大英博物館の彫刻2"

大英博物館のオブジェ"

大英博物館のミイラ"

展示部屋が地域やテーマ別に割り振られています。
とにかく、展示数が多いので、事前に絶対に見たい場所や興味のあるエリアを絞って来館するのも1つですね♪

【入館について】

※2015年12月現在
世界の歴史の宝庫とも言える、大英博物館。なんと、大英博物館の見学は基本的に全て無料。
寄付とグッズ販売などで成り立っているそう。ちなみに寄付は、どこの通貨でも良いそうです♪
世界中から集められた歴史ある世界の宝物や人類の最高傑作などのものが全て無料で見ることができるなんて、良心的です・・・。
また、毎日10時~17時半まで開館しています。また、毎日ツアーや説明会も開催されており、専門家によって行われる映画上映や講演も特別行事として行われます。広すぎて、もう何が何だか・・・となりそうな方は、ツアー参加もオススメです♪
そして、写真撮影も撮影禁止の記載がない場所は、OKなので思い出にもしっかり残りますね♪

【アクセス方法について】

地下鉄・バス・自動車・自転車、どんな方法でもアクセス可能で便利な場所になります。
地下鉄:ラッセル・スクエア駅(800M)、ホルボーン駅(500M)、トッテナムコート・ロード駅(500M)、グージ・ストリート駅(800M)⇒ どの駅からも徒歩10分~15分♪
バス:ニューオックスフォード通り、トッテナムコート・ロード、ゴーウァー通り、サウザンプトン・ロー

自転車や自動車の方でも、近くに駐輪場や駐車場があるので便利ですね。ただ、もちろん限りやあるので、公共の交通機関を利用して、周りを散策しながら行くのが1番お勧めです♪
近くには、可愛いテディベアショップやカフェもあります★

【ちょっと一息・・・】

歴史を振り返った後は、少し休みましょう♪
大英博物館には、ガイドブックなどのショッピングが出来るほかに、レストランやカフェもあります。できたてのサンドイッチやデザート、ボリューム満点のおいしい食事、ホッと一息おいしい飲み物など、一緒に行った方と是非大英博物館について話に花を咲かせましょう。

ホットチョコレートとスコーン

ロンドンに行ったら、絶対に訪れたい場所、大英博物館。
公式ホームページはこちら♪

ぜひ、ロンドンで世界の歴史を感じてみてくださいね。

皆さん、こんにちは。

本日のご紹介は、ロンドンの観光名物。

☆バッキンガム宮殿で行われる衛兵交替式☆

衛兵交替式ってなんだろうと思われる方。
これは、バッキンガム宮殿を護衛している兵隊さんの勤務の交替の時間というお知らせです。
ただそれだけなのに、綺麗に整列して動きが1つもズレがないほど素敵な行進姿は、威厳も迫力も抜群にあります。

4月~7月までの間は毎日1回、8月~3月は2日おきに1回ずつ行われる、日常的に見ることができる式になります。
午前11時30分から大体30分~40分ほど開催されます。
※日曜日は10時からなので、注意! 大雨時には中止です!

こちらに日本語で衛兵交替の概要の紹介もあります☆

そして、この衛兵さんですが、全部で5つの近衛歩兵連隊に分かれます。

☆Grenadier Guards(グレナディアガーズ)

起源は、1656年5月ネーデルランドのブルッヘという現在のベルギー領で編成された近衛歩兵連隊にさかのぼります。ピューリタン革命で大陸亡命したチャールズ2世が自己護衛隊として設立させた歩兵連隊になります。
実際のGrenadierという名称が与えられたのは、1815年のワーテルローの戦いになります。それまでは、First Guardsと名称されており、現在でもGrenadier GuardsもFirst Guardsも両方の名前を使っている部隊です。

☆Coldstream Guards(コールドストリームガーズ)

1650年にピューリタン革命時代に発足した連隊です。
過去に起きたイギリスが関わる戦争に陸軍や海軍として参戦し、その後イングランド王国の近衛歩兵連隊となりましたが、現在でもイギリス陸軍として海外派遣されたり、近衛兵としてロンドンの衛兵などを行う、世界最古で継続任務している連隊として活躍している連隊になります。

☆Scots Guards(スコッツガーズ)

1642年3月チャールズ1世の命令で発足された連隊になります。その後チャールズ2世がピューリタン革命でスコットランドへ亡命して王位につきましたが、その際の護衛隊となりました。その後大陸亡命したので1651年には一時解散となります。(Grenadier Guardsと話が繋がっていますね…!)
1661年に王制復古後、再度連隊が組まれました。何度か改名もされながら、結果1877年にScots Guardsとして今の名称になりました。

☆Irish Guards(アイリッシュガーズ)

ボーア戦争でのアイルランド人連隊の勇敢さもあり、1900年にヴィクトリア女王によって発足されました。(バッキンガム宮殿のグッズやお菓子などでもよくモチーフになっており、連隊マスコットでもあるアイリッシュ・ウルフハウンドという犬を連れるのもこの連隊です♪)2011年からは、あのウィリアム王子が連隊長を務めている事でも有名です。

☆Welsh Guards(ウェルシュガーズ)

1915年に「ウェールズ人による近衛連隊も作るべきだ」という声もあり、ジョージ5世によって発足されました。第一次世界大戦の最中に発足された部隊でもあったため、設立から半年後にはフランスに派遣されているという歴史もあります。

ひとつひとつの連隊に深い歴史があるので、「あ!これはGrenadier Guardsだな!」や「これ
Scots Guardsかな?」など考えながら、そういった部分もふまえて、行進を観てみるとまた一味違った面白みがあるかもしれませんね。

実際の衛兵交替の様子ですが、こんな感じです♪

衛兵さん1

衛兵さん2

衛兵さん4

衛兵さん5

意外と近くで観ることができたり、衛兵さんたちがトロンボーンやドラムを演奏している姿も楽しむことができます。馬に乗った衛兵さんを観たりも…☆
バッキンガム宮殿の交替する場面よりもこの行進を楽しむ方が多いようで、実際の行進を観たら人がはけていったりもします。
行進~交替まで楽しんで、バッキンガム宮殿付近を散策するもよし、そのままバスでロンドン市内観光をするもよし♪
朝からあるので、1日観光の始まりをバッキンガム宮殿の衛兵交替から始めるのもありですね☆