皆さん、こんにちは。
本日のご紹介は、ロンドンの観光名物。
☆バッキンガム宮殿で行われる衛兵交替式☆
衛兵交替式ってなんだろうと思われる方。
これは、バッキンガム宮殿を護衛している兵隊さんの勤務の交替の時間というお知らせです。
ただそれだけなのに、綺麗に整列して動きが1つもズレがないほど素敵な行進姿は、威厳も迫力も抜群にあります。
4月~7月までの間は毎日1回、8月~3月は2日おきに1回ずつ行われる、日常的に見ることができる式になります。
午前11時30分から大体30分~40分ほど開催されます。
※日曜日は10時からなので、注意! 大雨時には中止です!
こちらに日本語で衛兵交替の概要の紹介もあります☆
そして、この衛兵さんですが、全部で5つの近衛歩兵連隊に分かれます。
☆Grenadier Guards(グレナディアガーズ)
起源は、1656年5月ネーデルランドのブルッヘという現在のベルギー領で編成された近衛歩兵連隊にさかのぼります。ピューリタン革命で大陸亡命したチャールズ2世が自己護衛隊として設立させた歩兵連隊になります。
実際のGrenadierという名称が与えられたのは、1815年のワーテルローの戦いになります。それまでは、First Guardsと名称されており、現在でもGrenadier GuardsもFirst Guardsも両方の名前を使っている部隊です。
☆Coldstream Guards(コールドストリームガーズ)
1650年にピューリタン革命時代に発足した連隊です。
過去に起きたイギリスが関わる戦争に陸軍や海軍として参戦し、その後イングランド王国の近衛歩兵連隊となりましたが、現在でもイギリス陸軍として海外派遣されたり、近衛兵としてロンドンの衛兵などを行う、世界最古で継続任務している連隊として活躍している連隊になります。
☆Scots Guards(スコッツガーズ)
1642年3月チャールズ1世の命令で発足された連隊になります。その後チャールズ2世がピューリタン革命でスコットランドへ亡命して王位につきましたが、その際の護衛隊となりました。その後大陸亡命したので1651年には一時解散となります。(Grenadier Guardsと話が繋がっていますね…!)
1661年に王制復古後、再度連隊が組まれました。何度か改名もされながら、結果1877年にScots Guardsとして今の名称になりました。
☆Irish Guards(アイリッシュガーズ)
ボーア戦争でのアイルランド人連隊の勇敢さもあり、1900年にヴィクトリア女王によって発足されました。(バッキンガム宮殿のグッズやお菓子などでもよくモチーフになっており、連隊マスコットでもあるアイリッシュ・ウルフハウンドという犬を連れるのもこの連隊です♪)2011年からは、あのウィリアム王子が連隊長を務めている事でも有名です。
☆Welsh Guards(ウェルシュガーズ)
1915年に「ウェールズ人による近衛連隊も作るべきだ」という声もあり、ジョージ5世によって発足されました。第一次世界大戦の最中に発足された部隊でもあったため、設立から半年後にはフランスに派遣されているという歴史もあります。
ひとつひとつの連隊に深い歴史があるので、「あ!これはGrenadier Guardsだな!」や「これ
Scots Guardsかな?」など考えながら、そういった部分もふまえて、行進を観てみるとまた一味違った面白みがあるかもしれませんね。
実際の衛兵交替の様子ですが、こんな感じです♪
意外と近くで観ることができたり、衛兵さんたちがトロンボーンやドラムを演奏している姿も楽しむことができます。馬に乗った衛兵さんを観たりも…☆
バッキンガム宮殿の交替する場面よりもこの行進を楽しむ方が多いようで、実際の行進を観たら人がはけていったりもします。
行進~交替まで楽しんで、バッキンガム宮殿付近を散策するもよし、そのままバスでロンドン市内観光をするもよし♪
朝からあるので、1日観光の始まりをバッキンガム宮殿の衛兵交替から始めるのもありですね☆